常時一般公開されており、見学も上ることも出来る灯台は少ない。「参観灯台」と呼ばれ、国内には15ヵ所しかない(燈光会HP)。近畿地方では、潮岬灯台の1ヵ所のみ。大阪からだと、紀伊半島を西岸沿いに半周。約200キロ南下したところに位置。大阪から視点を東に向ける。紀伊半島東端のほぼ等距離にあるのは、大王崎灯台。こちらも「参観灯台」だが、所属は中部地方である。
200円を払って入場。左手にこぢんまりした資料館。エアコンが効いているのが辛うじて分かる程度の室温。暑い。傷んだままの展示物はいただけない。正面の灯台本体に入る。ゆっくりとした足取りにも関わらず、階段を上りきると汗みずく。海風が有り難い。少々べとつくし、蒸すのが難点。初点灯は、1927(昭和2)年10/5。最初の洋式灯台(観音崎灯台)に遅れること、58年。設置のきっかけとなったのは、相次ぐ漁船の遭難や軍艦の座礁。犠牲者が出ないと行政が動かないのは、今も昔も変わらない。30秒毎に白1閃光、赤1閃光。地上からは20メートル、海面からは46メートルの位置に灯火がある。下を覗き込むと、足がすくむ。すぐ側を猛禽類がウィンドホバリング。目が合ったのに、飛び去るそぶりは見せない。自分のテリトリーだと心得ているからか。当てずっぽうで言うと、ハチクマかサシバ。特有の白い羽がない。ミサゴではなかったように思う。
ホラを吹く
プロあり吹かぬ
「ゴジラ」あり
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『東に理屈(ヒガシニリクツ)』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:物事が切迫した様。