まちゃつの徒然日記

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全米桜祭り(4)

1909年8月、東京市がサクラの苗2千本を予算化。シアトルまでの輸送費は組み込まれなかったため、外務省から要請を受けた日本郵船が無料輸送を約束。シアトルからの陸路は米国側が負担することで決着した。「日米友好のシンボル」は太平洋を渡り、ワシントンに到着。だが、1本の苗もポトマック河畔に移植されることはなかった。検疫に引っ掛かったからである。1910年1月下旬、米国側責任者のコスビー大佐から「大量の害虫がついており、すべて焼却せざるを得ない」との連絡が入る。同時に米国務省が駐日米国大使館へ発した訓令には「日米の学者が研究し、同じようなことが起きないようしっかりした体制ができるまで、日本側が再度このような試みをしないように働きかけよ。ニューヨークにサクラを持ち込もうとしている高峰博士にも事の顛末を知らせ、同じような事が起こらないようにすべきである」とあった。ニューヨークに向けて送られたサクラの苗2千本が船ごと行方不明となった件は、どうやら防疫と関係がありそうである。いくら友好のためとはいえ、害虫付きでは有り難迷惑。ワシントンに着いたサクラの苗2千本は、あえなく焼却処分。エリザ・シドモアの夢は潰えたかに思われた。が、103年前も日本人外交官はねばり強い。


   南西に大輪多く打ち上がり
   十八数えて大浜と知る


それでは、本日のシャッフルクイズ。


泉南いいんか?(センナンイインカ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:治療するはずの病院内で…。