まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

柳生(2)

柳生来訪のお目当ては、一刀石。徒歩800メートルと記された案内板を頼りに階段を上る。到着するまで半分以上が上りだから、サンダル履きのトフコさんには苦行。蚊が多いため、持参の虫除けを塗布。昼なお暗い杉林を、濡れ落ち葉で滑らぬように気をつけて歩く。場所によっては、杉はモヤシ状態。間伐も枝打ちもされていない。苗木として植えられたまま放置され、一列に密生しているのがその証拠。保水力が弱いから、豪雨に見舞われればひとたまりもない。間伐材で国産割り箸を生産していた時代がある。C国産を輸入したりマイ箸を使用したりするのではなく、補助金を出してでも、国産割り箸の生産を後押しすべきではないか。少々高くついても、間伐材が売れれば山を守る一助になる。品質で外材に劣る状況も何とか改善すべきだ。樹木が丈夫に育つ地域が増えれば、洪水の件数も減ろう。災害復旧事業費だって減らせるに違いない。近畿2府4県に限ってみても、23年度に1千億円超が投じられている。データは近畿財務局HPからの引用。話が脱線。一刀石に戻る。鳥居を潜ると苔むした巨石がゴロゴロ。霊的な雰囲気が漂う。天石立(あまのいわたて)神社境内に到着。パワースポットとして名乗りを上げる資格は充分にある。ただ、どの杉の根も浸食を受け土壌が洗い流されている。根が地表面に飛び出しているから歩きづらい。蹴躓かないか心配なレベルだ。土を入れて歩きやすくする必要があるだろう。一番奥にある幅7メートルほどの岩が、一刀石。稲妻でも走った如くに真っ二つに割れている。その昔、花崗岩のひびから芽を出した植物が、長年に渡って生長。根が岩を2つに割ってしまう。その後、落雷や山火事などで植物が消滅。割れた岩だけが残されたか、などと想像をたくましくする。移動する度に、スズメバチが出現。テリトリーを守るためだろう。トフコさん、羽音を聞いて追い払う仕草をしている。危険だから止めるように助言。早々に駐車場まで引き揚げる。ウィークデイ故か、人っ子一人見かけなかった。


   似たものに微妙な最期の違いあり
   平家ツバキに源氏サザンカ


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『おや、遅い家(オヤオソイウチ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:一億総白痴化