まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

セフィロス

柳生への旅で見聞したことその2。内環を北上。R170に回り、深野南交差点が近づいた頃。「おっ、FF7の話やなっ!」と早とちりをされたら困る。N産がかつて生産していたCEFIROの話題である。「人込み恐怖症」の外に「付け加え病」を発症しているまちゃつ。街中でCEFIROに出くわす度に、勝手に“S”を加えて呼びかけているのである。信号待ちで走行車線の列の尻についている。「奴」は追い越し車線の後方から現れ、右斜め前の位置に停止した。それとはなしに眺めていると、ハンドルを握っているのは20代後半と思しき男性。助手席の女性も同世代か。話が弾んでいる。FRからFFに変わった頃のタイプだから、どんなに新しくても15年物。「命の水」なら高級品だが、車となると「お迎え」待ち状態だろう。路面に目を遣ってギクリとした。左後輪の空気圧が極端に少ない。「ぺったんこ」ではないが、その直前である。タイヤが古くなるとグレーを帯びてくるが、側面には異常な黒い筋が幾つもついている。空気圧の低下に気付かぬまま転がしているからであろう。ホイールリムと路面とに挟まれたまま回転し、傷がついてしまった訳。危険極まりない。教えてやらねば、と思っている内に右側車線の車列だけが動き出した。東進する阪奈道路に入りたいから、左側車線から跨道橋の下を潜る必要がある。セフィロスを追いかける訳にはいかない。助けたくても、例えば荒れ狂う濁流の中の木の葉を拾い上げることは難しい。ただ、見ているしかない。R170を流れる多数の車と共に跨道橋を越えると、「奴」は見えなくなってしまった。事故を起こさずに済んだであろうか。


   南より飛来した機の針路変え
   北西目指す冬晴れの空


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『理性、遊覧か?(リセイユウランカ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:切れ字、季語などの制約がない発句を始める。