まちゃつの徒然日記

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放っておけない数字(2)

昨日の続き。数字の答えは、人口10万人当たりの年間自殺者数である。(へぇー、韓国やロシアは自殺率が高いんやぁ)などとのんびり構えてもらっては困る。6位カザフスタン、7位ハンガリーと続いた後、24.4人で我が日本国が登場するのだから。自殺率ワースト8は、先進国(米国11.0人、英国6.9人など)の一員として情けない。殺人による犠牲者数が、年間437人(2010年)に留まっているのに対して、自殺者数が年間3万人超というのは異常である。しかも、15年に渡って継続中。自殺者数の大半を占めるのは、中高年の男性である。45歳以上の男性だけで過半数に達している。何とかせねばなるまい。幸いというか、我が国には死者数を1/3未満に減少させた先例がある。昭和45年に年間1万6千人を超えていた交通事故死者数。現在は5千人を切るまでに減少している。ドライバーや歩行者への教育(ソフト面)と道路の改良や信号機の増設(ハード面)とで、偶然に起こること(交通事故)を減らせたのである。仕方なしに追い込まれる行動(自殺)を思いとどまらせるのも不可能ではないはず。だが、公共の場で起こる交通事故と異なり、自殺の現場は大半(6割)が自宅だという。ホーム柵の設置など、ハード面の整備だけで防ぎきれるものではない。また、メディアが自殺のデータを詳細に報じても連鎖が怖い。自殺の理由には、経済面での困窮や疾病に関する悩みがあるという。きりきり舞いの厚労省に代わって、自殺者救済に関与の度合いを深められる組織があるのではないか。宗教界(特に仏教会)や医師会の出番がもっとあって然るべきだ。シャカ族の王子ゴータマ・シッダールタは、ヴァルナや生老病死に苦しむ人々を救おうと仏教を始めている。学校、墓地、駐車場などの経営やセレモニーに邁進するだけでは情けない。「医は仁術」ということばもある。収入増(算術)ばかり考えているようでは、寂しすぎるではないか。


   長池に舞い下りて来ぬハトスズメ
   纒わりつきてエサを催促


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『預金更新(ヨキンコウシン)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:中小企業向けの金融機関。