プロの書いた文章を「味わう」シリーズの21回目。本日の話題は、2005(平成17)年1/15付A日新聞。「アウシュビッツを見てこいっ」と題し、14日付の英大衆紙サンの記事紹介している。例によって、おかしな部分を探してほしい。今日も「超」易しいアル。
14日付の英大衆紙サンによると、チャールズ皇太子=写真上=と故ダイアナ妃の次男ハリー王子(20)=同下=が仮装パーティーでナチスの制服を着用した問題で、皇太子は長男ウィリアム王子(22)とハリー王子に対し、ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の現場アウシュビッツを見てくるよう命じた。同紙によると、皇太子は、ハリー王子が衣装店でナチスの制服を選ぶのを、一緒にいたウィリアム王子がやめさせるべきだったと判断。2人にアウシュビッツへ行ってホロコーストについて勉強したり、ユダヤ人の命が救われた実話を描いた映画「シンドラーのリスト」を観賞したりするよう伝えたという。(時事)
助詞「と」によって結ばれる内容があいまい。「チャールズ皇太子」と「故ダイアナ妃」とを結ぶと読んでもらいたいのであろうが、途中までなら「チャールズ皇太子」と「故ダイアナ妃の次男」とを結ぶと誤読しないとも限らない。まちゃつなら、例えば「チャールズ皇太子は、故ダイアナ妃との間に儲けた次男ハリー王子が…」という具合に書き始めるタイ。もう1つの誤り「観賞」は、特に恥ずかしい。芸術作品を理解し味わう意味では、「鑑賞」が正しい。新聞に味わいのある文章を求めるのはお門違いだろうが、せめて正確な記述には努めてもらいたいものである。
エグザイルに会いたかったかいかずちの
長居に落ちて死傷十名
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『輿入り募金だ(コシイリボキンダ)』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:乾燥させた細切り大根。