ホーク（モーガン・フリーマン）は、老境にさしかかったお抱え運転手。キャラは明るくて誠実。デイジー付きとして息子のブーリー・ワサンに雇われる以前は、ユダヤ系判事の運転手としてその死まで７年間を勤め上げている。が、字が読めないという負い目を持つ。それと気づかれぬよう、コーヒーブレイクの時間にはデイジーやアイデラ（家政婦）の前で新聞を広げてはいる。文字通り見ているだけで、内容は写真を見ながらの推測。ところが、墓参りを欠かさないデイジーのお供をして墓地に出かけ、知り合いの“Bauer”家の墓にも花を供えるよう命じられた際にとうとうバレてしまう。アルファベットだけなら分かると答えるホークに墓地で「授業」が始まる。
Daisy : You just don't know you can read. I taught some of the stupidest children God ever put on this earth. And they all could read enough to find a name on a tombstone. The name is “Bauer.”“Bauer!”What does that “buh”letter sound like?
Hoke : B?
Daisy : Of course. “Er.”That is the last part. “Bauer!”What letter sounds like“er”?
Hoke : R!
Daisy : So the first letter is ...
Hoke : B!
Daisy : And the last letter?
Hoke : R!
Daisy : B-R. “B”-“er.”It even sounds like Bauer,doesn't it?
Hoke : It sure do,Miss Daisy! It sure do!
Daisy : That it?
Hoke : That's it.
デイジー：読めないと思っているだけよ、ホーク。わたしは、これ以下はないという生徒にも教えたのよ。でもね、みんな墓石の名前くらいは読めるようになったわ。墓石名は「バウワー」よ。「バウワー！」「バッ」に聞こえそうなアルファベットは何かしら？
ホーク：Bですか？
デイジー：そうよ。「アー」これが最後の音。「バウアー！」「アーと聞こえるアルファベットは何？」
ホーク：Rでしょう！
デイジー：ビー・アール。「バッ」-「アー」。それだけでもバウアーと聞こえるでしょ。
ホーク：確かに、デイジー先生！ 本当に聞こえますね。
デイジー：分かった？
ホーク：分かりました。
この後、ホークは、真ん中の綴りが分からないから心配だとこぼすが、デイジーは最初の文字Bと最後の文字Rだけを手がかりに墓石を探させ、目標を達成させる。大原則「出来の悪い子には、情報を与えすぎてはいけない」を貫徹しているMiss Daisyが見事。
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『二十日も我らを待てない真奈（ハツカモワレラヲマテナイマナ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：真っ暗で何も見えない。
