まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

恩師、Pehda先生(262)

「たった1人の裁判官が、有罪か無罪かの判決を下す制度はとても怖い」とおっしゃたことがある。1回生のゼミで刑務所視察の話題が持ち上がり、担当の助教授がコンタクトをとることに決まった時のこと。授業後にその話題をペーダ先生に伝えると「本当かい? 囚人はどう思うだろうか。喜ぶとはとても思えないが…」に続けて、日本の裁判制度に対する印象を吐露なさった。職務質問を受ける度に外国人登録証の提示を求められるのが日常である。刑事被告人とされた場合に対する不安は切実だったか。視察の件は、その後沙汰止みとなる。刑務所見学は叶わぬままに卒業。一方、先生が不安視なさっていた日本の刑事裁判は、2009年に職業裁判官の外に裁判員が加わる制度に改まる。米国の陪審制は、市民から抽出された12人の陪審員が意見の全員一致を見るまで議論を尽くし有罪か無罪かを決定。有罪の場合に裁判官が刑期を決める。陪審員の意見が一致しない場合は評決不能と呼ばれ、裁判は陪審員の選定からやり直しとなる。裁判員制度は、陪審制とは趣を異にする。だが、先生が存命なら、市民が裁判に加わるという点でそれなりの評価をなさったのではあるまいか。判決を専門家任せにするのではなく、市民の常識を踏まえたものに変えていくには、市民の切磋琢磨が欠かせない。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『部下用基地(ブカヨウキチ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:歓楽街の代名詞。