まちゃつの徒然日記

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藤山一郎

1931(昭和6)年12月発売の『丘を越えて』。メロディーよりも歌詞よりも、歌声が良い。ことばを明瞭に発音し正確に歌う。声量は豊かなのに、発声をセーブ。最高時速1000キロの大型ジェットが、巡航速度800キロで飛行するのに似た安心感がある
丘を越えて行こうよ
真澄の空は朗らかに晴れて
楽しい心
鳴るは胸の血潮よ
讃えよわが青春(はる)を
いざ行け
遙か希望の丘を越えて
亡母は小学4年生。この歌がとても嫌だった、と生前語ったことがある。歌詞の中に自分の名前と同じ音声が含まれ、男子からおちょくられたのが理由。成人する頃には気にならなくなったという。「歌は世につれ世は歌につれ」ということばとは裏腹に、3ヵ月前の9/18には奉天(現在の瀋陽)北方の柳条湖で南満州鉄道爆破事件が発生。十五年戦争の端緒、満州事変が始まっている。大阪A日を筆頭に、メディアは軍部の発表を鵜呑みにして掲載。中国軍の仕業ではなく日本陸軍の謀略だと国民が知るのは、戦後に東京裁判が始まってからのことである。藤山一郎は、東京出身の声楽家。本名は、増永丈夫。オペラや歌謡曲で人気を博す。また、指揮者、作曲家、作詞家としても活躍。1911(明治44)年4/8〜1993(平成5)年8/21。代表的な歌は、「♪若く明るい歌声に雪崩は消える花も咲く…」で始まる『青い山脈』。『ラジオ体操の歌』の歌詞「あたらしい朝が来た 希望の朝だ 喜びに胸を開け 大空仰げ…」も藤山一郎の手に成る。東京都港区愛宕NHK放送博物館で遺品が展示されている。東京音楽学校(現在の東京芸術大学)卒やもん。音符通り歌えない、そこらの歌手とは違うわな。そら、正確に歌いはる訳や。国民栄誉賞受賞にも合点がいく。今日は18年目の命日である。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『産経、勝つ(サンケイカツ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:国民の生命と財産を守ってや!