まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

『鶴17年』

デパートで1本購入すれば、万札を出しても小銭しか返ってこない。毎日の晩酌にちびちびという訳にはいかないブレンディッド・ウィスキーである。余程嬉しいことでもなければ、自分で購入することはない。ところが、今年の父の日。GTAからプレゼントされたからびっくり。急によだれ状態となる。シングルモルト三冠王、『竹鶴』『余市』『宮城峡』がモルトウィスキーだけで出来ているのに対し、『鶴』はモルトとグレン(とうもろこしが主原料)をブレンドして作られている。ただし、原料は樽で17年以上寝かされた物ばかり。ブレンディッドにしろ、シングルモルトにしろ、ウィスキーのアルコール度数は高い。寝かせる時間が長いと自然に樽から抜け出てしまう分量(天使の分け前)も多くなる。つまり、樽の中身が少なくなる。天使の分け前は1年に2,3%というから馬鹿にならない。12年物なら樽の中身は3/4から2/3になってしまう。25年物なら半分以上を、50年物ならそのほとんどを天使が飲んでしまうこととなる。年数が経つほど出荷出来る量が減ってしまう(T_T)。値段が高くなるのは、このため。いよいよ、封を切る。栓の上面に描かれているのは2羽の鶴。栓が大きいため手こずらない。容易に抜ける。グラスに半分注ぎ、ぐっと一口。ウィスキーとは思えぬ円やかさ。雑味も無ければ、舌にぴりっとくることもない。甘味さえ感じられる。表現に窮する、かすかな香り。原料が異なるが、ブランデーのXOにも引けを取らない。ちょうどグラスに1杯分を6回でいただく。6回目も印象が変わることはなかった。素晴らしい。「同じ値段ならSトリーよりもNッカの方が断然旨い」ペーダ先生のこのことばがなければ、ウィスキー党のまちゃつは存在していない。出来得るなら、多くの人々にはNッカの素晴らしさに気付かぬまま幸せな生涯をおくってもらいたいものである。何故かって? みんなが気付けば、価格が上昇する!


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『通帳良い絵師(ツウチョウヨイエシ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:発展途上国で起こりやすい。