８２年前の今日（１９２９年３／１８）、首相官邸が竣工した。ウォール街を震源として世界恐慌が始まり、その荒波が昭和恐慌として日本を襲う７ヵ月前のこと。１９３２年の五・一五事件では、犬養毅首相暗殺の舞台となる。「騒がなくても、話せば分かる」という首相に三上卓海軍中尉らは「話をしに来たのではない。問答無用。撃て、撃て！」と叫ぶと銃を発射。二・二六事件でも反乱軍の襲撃を受けている。時は移り、１９８７年の中曽根内閣では、手狭になった官邸の建て替えが閣議決定される。新官邸は、２００２年４月に完成。首相公邸として再利用するため、旧官邸を南へ５０メートル移動させる「曳き家」が行われることとなる。２００３年１０月のこと。「曳き家」といっても、旧官邸は鉄筋コンクリート造り地上３階地下１階、延べ床面積は７０００平方メートル、重量は２万トンもある。それを引っ張って移動するのであるから、前代未聞の大工事となった。ストローク１８センチの油圧ジャッキ３０台。台車２３０台を配置。秒速１ミリメートル、最大でも１日に２，３メートルの速度で移動を開始。１ヵ月で無事移動は完了。現在の主は、菅直人首相。工事を担当したのは、大手建設会社のＳ水・Ｔ中・Ｏ林ＪＶ。日本の建設会社は凄いことをやるものである。
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『理科系勝つ（リカケイカツ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：日常の健康相談にのってくれるお医者さん。
