まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

恩師、Pehda先生(183)

今日は、ペーダ先生お気に入り映画の紹介。1972年公開のイタリア映画『フェリーニのローマ』。監督Federico Fellini。音楽Nino Rota。ピーター・ゴンザレス演じる、若き日のフェリーニが、アドリア海に臨む故郷のリミニからローマに出てくる際の自伝風の描写が中心。人物よりはローマそのものが主人公といった作品である。イタリアでの題名は単に“Roma”。1871年以来説かれ続けてきたことば、「ローマに地下鉄を」。だが、百年経っても完成しない。100メートルも進むと遺跡が姿を現すからだ。ローマでは2011年現在でも、街中至る所で発掘作業が行われている。他には「賽は投げられた」で知られるルビコンの河原、ローマの下宿、地下鉄工事現場などが登場。考古学者立ち会いの下、ドリルで壁に穴が開けられる。現代の熱い空気に触れた途端、残されていた大浴場の壁画が次々に消えていくシーンは印象的。「文化的損失をどうにか出来ないのか!」と考古学者の絶叫。ローマ法王を迎えてカトリック教会で催されるファッションショー。実際には起こりえないであろうが…。ファシストによるエチオピア侵略や数十台のオートバイで登場する暴走族も描かれる。要するに、大切なものを喪失しながら生死を繰り返す都市、ローマがテーマ。もっと短く端的に表現すれば、「輪廻転生」かも。「車輪が回転してきわまりないように、衆生が三界六道に迷いの生死を重ねてとどまることのないこと」がその意味ターイ。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


史記読んで死せ(シキヨンデシセ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:iPadで読めるね。