蹲居（つくばい）の流水を利用した音響装置。伏せた瓶を地中に埋めるなどして空間を作る。そこに水を滴らせ、反響した音が琴の音色に聞こえるようにした仕組み。日本庭園に見られ、江戸時代の庭師が考えたという。マンション暮らしには水琴窟など望むべくもないが、思わぬ所で似た音色に遭遇した。立体駐車場出口は２階居住区画の下を通る。乗降車の際に雨に濡れなくて都合が良い。ただ、立駐との接続部分２０平方メートル程が雨ざらしのコンクリート面である。中央部分が窪んでおり鉄格子付き排水溝が口を開けている。秋霖が続いた朝、鉄格子から滴る雨水に耳を澄ます。心地良い音に心が和む。そこで一句。
排水を
水琴窟と化す
秋霖
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『暇多し、皿よ（ヒマオオシサラヨ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：在任中急死した首相。
