まちゃつの徒然日記

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『玉勝間』

本居宣長の随筆集。「勝間」は竹籠のことだから、「玉勝間」で目の細かい竹籠ということになる。目録を含めて15巻。1793(寛政5)年〜1801(寛政13)年の間に成立。自分の読んだ書物、古歌の解説、地名の考察、見聞談など千一項目からなるらしい。まちゃつは一部しか目にしたことがない。儒学が幕府の学問であった時代に、儒学の淵源である中国の書物を批判的な目で論評できる日本人がいた点に驚く。宣長が京都で師事した堀景山の教えも影響しているのであろう。曰く「師から教えられたことでも、後に良い考えが出てきた時には、師の説と違っているからといって遠慮してはならない」。「一言一行(わざ)によりて、人のよきあしきを定むること」と題するエッセーを引用しておく。

「人のただ一言、ただ一行(わざ)によりて、その人のすべてのよきあしきを定め言ふは、から書のつねなれども、これいとあたらぬことなり。すべてよき人といへども、まれにはことわりにかなはぬしわざもまじらざるにあらず。あしき人といへども、よきしわざもまじるものにて、生けるかぎりのしわざ、ことごとによきあしき一かたに定まれる人は、をさをさなきなるものを、いかでかはただ一言一行(わざ)によりては定むべき」


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『死、近いわ(シチカイワ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:首都圏都市名。