杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』二十八段。 「明け方に、女のもとから帰ってゆこうとする男が、昨夜、寝所に置いたはずの扇や懐紙がないと言いだして、暗い中を手さぐりでそこらじゅうたたきまわり、『おかしい、おかしい』としきりにつぶやいた…
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