杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』五十二段。
「字の下手な者がれいれいしく、赤い染め紙に文字を書いてよこすのも、紙が泣く。下賤な者どもの小家に、雪や月光のような美しく清らかなものが降りそそぐのも、似合わない。腹だたしくさえ感じるけれど、同じく月の明るく照る晩、上等な飴色の牛に、屋形も乗せぬ粗末な荷車を曳かせてゆくのも、アンバランスで首をかしげたくなる」
当時も悪筆が存在したことを窺わせる冒頭。貴重品だったから、「紙が泣く」事態もしょっちゅう起きたのだろう。現代なら、冒頭以外は「大炎上」間違いなしか。
現代の錬金術師や市議県議
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『値札付く蟻(ネフダツクアリ)』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:評論家、劇作家。