まちゃつの徒然日記

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生ひさきなく、まめやかに(2)

杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』二十一段。
「『女房勤めをする女は軽薄だ』などと悪しざまに言う男こそ、認識不足をさらけ出している。もっとも、それも少しは当たっているかもしれない。主上のような高貴の方はもちろん、公卿、殿上人、四位五位六位などの官吏や女房同士とも宮仕えする以上は顔を会わさなくてはならぬし、おたがいが召し使う使用人、あるいは雑用係の下女、厠の掃除婦たちにも顔を見られる機会は無数にあるのだから、いささかは人ずれもするだろう。でも、それをいやがって逃げ隠れていては、宮廷勤めなどできはしない。この点、男性だって立場は同様なのだから、いちがいに女房たちの人ずれを非難するのはまちがっている」
皇后、中宮を最高位にピラミッド型の身分構成となっている禁中。2番目の高位が女御。主に摂関家出身の娘が就く。3番目が更衣。有力貴族の娘が就く。最下位が女房で、弱小貴族出身のことが多い。ただ、農民に比べれば、それでも雲の上の存在。家柄や仕事内容により、更に上臈、中臈、下臈に分かれていたらしい。ひとり住みの房(部屋)を与えられたのが、名称の由来。


   逆梁に暮らせば時雨に
   気が付かず


それでは、本日のシャッフルクイズ。


ホウセンカ、痛い(ホウセンカイタイ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:徳川慶喜