まちゃつの徒然日記

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『高津の富』

上方落語の演目の1つ。高津神社の富くじを題材にしている。富くじというのは、宝くじのこと。幕府により、たびたび禁止されている。寛永年間頃から寺社の修復費捻出の名目で公認されると、天保の改革で禁止されるまで約200年に渡り流行する。明治新政府も消極的だったため、復活したのは戦後のこと。『高津の富』での当選金は、1番千両、2番五百両、3番三百両。主人公のほら吹き爺さんは「子(ね)の千三百六十五番」の札1枚を一分(1/4両=四朱)で購入している。一両を銭5千文と仮定すると、一分は千二百五十文。三十二文の天ぷらうどんなら39杯(十六文のうどんなら78杯)に相当。個人での購入は容易ではなかったはず。複数で金を出し合い、1枚を共有することも多かったと考えられる。抽選方法に話は移る。数字を配した円盤を回転させ矢を放つシーンが思い浮かぶ。が、江戸時代のやり方はちょっと異なる。販売済みの富札と同数の木製番号札を箱に入れておき、小さな穴に通した錐で稚児が突いて決定したという。


   里心
   つく頃退官
   小原台


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『家の嫁、おかめとさ(ウチノヨメオカメトサ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:女性が実際よりも美しく見える。