まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

「なおざり」と「おざなり」

広辞苑』で「なおざり」に当たると、「あまり注意を払わないさま」「いい加減にするさま」とあり、「規則をなおざりにする」「なおざりな態度」の2つを使用例に挙げている。一方の「おざなり」は、「当座をつくろうこと」「その場のがれにいい加減に物事をするさま」とあり、使用例に「おざなりの計画」「おざなりを言う」を挙げている。
どちらの説明にも「いい加減」が登場するから、使い分けが難しい。一説では、「おざなり」は幇間(男芸者)のことば。呼ばれた座敷によっては、手抜きの芸でお茶を濁すことを意味する「御座なり」で済ませたことに由来するという。ほとんど何もしないのが「なおざり」。行動はするが、必要な手順をすべて踏む訳ではないのが「おざなり」とでも区別するか。
昨冬、笹子トンネル崩落事故を起こしたNEXCO中日本は、打音検査を実施せずに目視だけの点検に留めていたらしい。トンネル上部に手が届かないのが理由というが、何の処置も手当もしなかったと見れば「なおざり」、多少は点検を行っていたものの不十分と見れば「おざなり」か? いずれにしろ、供用開始後35年経ってコンクリート製天井板が走行中の車両に落下。9名が死亡する大惨事となった。白髪爺が小学1年生だった、半世紀以上前の熊本県A駅。そんな昔でも、転車台の脇ではSLに打音検査を実施する国鉄職員の姿があったけれど…。


   視聴率
   桜と共に
   「八重」散りぬ


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『崖、近まる(ガケチカマル)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:争わないで、相手に勝ちを譲る。