ほんの一瞬の出来事であり、「危ない！」を２度つぶやく間しかなかった。ウィークデイの正午過ぎ、R４７９中央寄り車線を東進中のこと。まちゃつは、赤信号で停車した大型トラックの２台後ろにいる。大型車の後ろほど危ない自車の位置取りはない。視界が遮られるだけでなく、タイヤに挟まった小石など様々な物を頂戴する。長居でトラックに割り込まれたこの日も、普段通り意図的に車間を広める。期待通りに左車線から乗用車が間に入ってきてくれた直後のことである。トラックの左側車線には、白いライトバンが停車中。青信号になるのを待っているのは、数秒後に気の毒な事故を起こす運命にあるドライバー。トラックが停止線をオーバーしているため、ライトバンの右側視界は極端に遮られている。まちゃつだってトラックとの間に割り込む乗用車が現れず、おまけにスペースクッションが狭ければ、事故の発端や瞬間には全く気付かない可能性もあった。一方、トラックの運転台は高い。マナー違反のトラック野郎は、皮肉なことに、かなりの確率で事故の一部始終を目撃したはずである。発端は、道路南側歩道を東進していた自転車乗り。歩行者用信号機が明滅を始めると、慌てて横断歩道に突っ込んでいく。道路の北側に渡りたくなったのであろう。が、渡るタイミングが遅すぎた。自転車が中央分離帯に達する前に南北方向の車両用信号は赤となる。対向車が動き始めるが、トラックは動かない。当たり前である。運転台のすぐ前を自転車が走行中だから。だが、バンの運転手からは死角。青信号と同時に発進したため、南から突然現れた自転車と衝突してしまった。
散るさくら残るさくらも散るさくら
散り急げとはのたまはぬものを
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『魔王、区画（マオウクカク）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：こいつの不時の収縮が、しゃっくりを引き起こす。
