「太ったブタより痩せたソクラテスたれ」は、ジョン・スチュアート・ミルのことば。「満足したブタよりも不満足である人間の方が、また、満足した愚か者よりも不満足なソクラテスである方が良い」ともいう。John Stuwart Mill（１８０５年５／２０〜１８７３年５／８）は、１９世紀を代表するイギリスの哲学者・経済学者。ＮＨＫ『ハーバード白熱教室』マイケル・サンデル教授の授業にも出てくる「功利主義」の社会倫理学を説いた人物でもある。「功利主義（utilitarianism）」は、「最大多数の最大幸福」を原理として社会の幸福と個人の幸福との調和を図る考え方。「公益主義」と訳すべきとの主張もある。話は冒頭のことばに戻る。「自分の信念を捨て豊かで安穏な環境に浸るくらいなら、生活に困窮し自分の体がやせ細ろうとも自分の信念を貫いた方が人間らしい生き方だ」とも解釈できるか。でも、有能だが肥満気味の人にはちょっと気の毒な表現。ちょいと修飾語を入れ替えて、「痩せたブタより太ったソクラテスたれ」くらいに思っておけば、精神衛生上すこぶる良いだろう。まちゃつは、８年かけて１３キロ減量したけれど…。
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『駅、内向きよ（エキウチムキヨ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：終身刑に格上げすべき？
